神戸メリケンパークオリエンタルホテル主催
「第4回 総料理長 丸岡修二のスペシャリテ
生花アーティスト 阪上泰子氏とのコラボレーション」というとても光栄なイベントにご一緒させていただきました。丸岡さんに私の作品集をご覧いただいた事がご縁で今回のコラボのお話をいただきました。
丸岡さんがお得意様を特別メニューでお出迎えする会場のお花と少しのおしゃべりを担当しました。
メインのお花にはムギを選びました。
丸岡さんの料理に捧げて来られた熱い情熱と向上心を表現しました。踏まれても踏まれてもまっすぐに育ち、花を咲かせ、実を実らせ天に向かってどこまでも伸びてゆくムギ、力強く伸びるタケノコとシャガや生命力あふれるエンドウマメの花も加え、根元にはコケ。その地にしっかりと根付き広がるコケのごとく増々のご活躍をとの思いを込めました。
今回も花材探しにはいくつかの苦労?話と素敵な出会いがいっぱいありました。
まずムギは時期的に少し遅く、本数も多かった(300本)ので手に入れる事は無理だと、、、それでもあちこち探しまわってやっと、和歌山にある!と連絡いただいた時は飛び上がる程うれしかった。これでイメージ通りのお花が生けれる!その他のタケノコやエンドウマメなど、ひとつひとつ大きさや形にこだわり、数を求めて、あっちこっち、あの人この人に、、で、ご近所に目をやると、あった!!なんてことも、早速にお願いして分けていただきました。こんな調子で生ける前の花材探しは生ける事と同じ位楽しい時間です。
花材だけではなく、花器にも。私は道を歩いていても、旅行に出ても、いつも花器になるものを探してしまいます。これに花を生けたい!と思うものが見つかると、もう欲しくて、欲しくて、、、とんでもないものでもお願いして手に入れてしまいます。
今回の花器もその一つ。ジュウタンに見立てたこのカワラには一期一会の文字が刻まれているんです。実はこれは九州のお寺から譲っていただいたものなのです。これにお花を生ける機会を待っていたので、このような形で生ける事ができて大感謝です。ありがとうございました。
生徒さん達にもヘルプに入ってもらい、生け込みを終え、緊張のトークも終えて、いただいたお料理も当り前ですが最高でした。
メインのお花はしばらくロビーに飾っていただいたそうです。ホテルに野の花、春をホテルに運べたでしょうか。お客様から驚きの反響も含め、楽しんでいただけたとお聞きし、増々うれしく思いました。
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